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トッノモッツイ

ずいぶん前のことですが、NHKに「植物ふしぎ旅」という番組がありました。ひとつの植物を取り上げて、その生態などを紹介する番組です。
その番組でヤツデを取り上げたことがありました。ヤツデを紹介するなかで、「鹿児島県の行事で厄除けのために集落の入り口に綱を張ってヤツデの葉を吊るす」というのがあって、少しだけ行事の映像が流れました。

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民俗学が大好きなので、どんな行事か詳しく知りたいと思って調べてみたのですが、探し方が下手なのか何もわからずに時間だけが過ぎてしまいました。
あれから、ヤツデを見るとその行事を思い出し、ちょっと調べてみたりを繰り返していたのですが、やっぱりわからず・・・。

ところが、先日、たまたま検索してみたら、その行事のことと思われる記事を見付けました。

鹿児島県指宿市山川成川の鰻地区に伝わる厄除けの伝統行事で、「トッノモッツイ」というそうです。
無病息災を願う行事で、魔除けのわら人形、ヤツデの葉、餅を吊るした綱を集落の入り口に張って、その綱越しに小石を投げるそうです。(小石を投げて厄を追い払うってことかな?)

それにしても、「トッノモッツイ」なんて、何かの呪文のように聞こえますね。「トッ」は「トキ」がなまった言葉で祭事で人が集まる節目を表しているそうです。「モッツイ」は「餅つり」を意味するそうです。

戦後、途絶えていたそうですが、1988年に復活して以降は毎年(5月の第2日曜日)行われているそうです。

ところで、この行事を調べているうちに、ほかの地方にも似たような行事があることがわかってきました。

そのひとつが、神奈川県横須賀市長井地区の「道切り」です。やはり厄除けの行事で、しめ縄に無病息災のわらじ、勝負運向上のサイコロ、ほかに藁で作った蛇、刀剣などを括りつけて里境の3箇所に張るのだそうです。三浦半島ではここだけに伝承されている行事で、横須賀市重要無形民俗文化財に指定されているそうです。

もうひとつは、千葉県の行事です。千葉県では「道切り」の行事が残っている地区が多いようです。「道切り」、もしくは、「辻切り(つじぎり)」と言われているそうです。
千葉県内の道切りの写真を見たのですが、それぞれの地区によってやり方が違うようでした。
綱を張るものには、サイコロ、藁で編んだ蛸、草鞋、桶、刀、海老、男女一対の人形、などが吊るされていました。
綱を張らないタイプは、藁で作った大蛇、百足、龍などの形をした太縄を木の幹に掛けるもの、杉の枝や枇杷の葉などを挿したしめ縄を輪にしたもの、蟹の甲羅に顔を描いたもの、大きな草履や編み笠などを木の幹に掛けるもの、藁で作った男女一対の武者人形などがありました。

いつのまにか「ヤツデの葉」からは離れてしまいました(^^;)が、なかなか興味深い行事だと思いました。同じような行事を探したら全国にありそうですね。
鹿児島まではなかなか見に行けそうにありませんが、千葉県や神奈川県だったら機会があったら行ってみたいと思います。

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